erde/マナ
 

まぶたをひらいて
まばゆい光がさしたら、
めをひらく行為のいみもしらないまま彼は目覚めるのだった


空っぽの水槽と
水浸しのガラスをのこしたまま
創造のなか
生まれてゆく

青いほし
窓のむこうに煌々ときらめいて かがやいて
だけどこの空間よりも重くてべたついている
あんなにも美しいかたちをしているのに


まっしろな腕をのばして、
つかむように けるように
生まれた世界から去っていったとしても
きっと僕は、また、ここにかえってゆくのだ
宇宙のひとつ 塵になって

戻る   Point(2)