コロニーから/アラガイs
/午前4時55分の墓場のまえで眠る仔泣きじじい
中途半端/まだコートで出勤する
新聞配達のゆうちゃんは生理を配りながら靴音をころす 。
世の中をタイミングよく滑るには確かな動作と奇天烈なコネだから
また今日も夜が明けるのを見過ごしてしまった
苺風に鼻先を向けてみる
皮膚がほうき星
足元には暖房がないと不安で眠れない
(目覚めるのは
わるい夢をみたせいかしら
)背中べっとり
体温計で測れないほどの汗を流した
(いつのまにかわたし爬虫類
布団を日干しに晒さなきゃあね
と 、両生類になってみる
)そろそろ衣替えかな 。
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