手の中の何を思えば/
番田
私にとってつまらないのは言葉
そこで 物事を吐くのに
誰のためであったとしても 本当に 何にも 聞こえなかった
自分とは違うものなのだと 座り込んでいた
一体 それは 何なのだろう
夜を生きる私には何もかもがなくなったのだろう
手の中にあった 私の思いとは何なのだろう
あるものとは何だろう 私はそこにいた
一人で 街を 歩き続けていた
何かを きっと そこで 考えていた
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