おそくても/結川菜青
 
たとえば 会話はキャッチボールなのに
     いきなり暴投されたときのひとの戸惑った瞳

     それでもボールをひろいに行って
     丁寧に返球するひとの思いやり


     そんな思いやりの存在に気づくこと無く
     そこいらじゅう まるでドッヂボールみたいに
     投げては返って来ない球に おかしいな、変だな
     と合致が行かなかったお馬鹿さん
     ─運動神経もにぶいわけだね



けど そのお馬鹿さんは正直村のひとだったりするから
責めることは、キレることは、皆あまりしない


たまぁに 人間関係が破たんするほどの失敗を
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