君への詩/番田 
 
僕には誰もいなかった
いつもそれは 確かなことだった
だけど いつものことだった
僕は場所を探そうとした 君のために
見ている その 風の中ではないものたちよ
だけど かまわない それが 風であったとしても
ごみ屑であったとしても
けれど ああ 何をするべきだろう 
一人で行くには遠すぎる



僕にはわからなかった
見えたものは一体何だったのだろう 


今ごろ君はどこなのだろう
恋人であるわけではないのだが


僕だけが夢の中だった 怖かった だけど
自分であることはいつも危険なことだ 



明日が来るのは何故だろう
君のために 捨ててきたものも 多い
この道もそうだ 簡単なことではなかったのだよ
あまりにも 詩を書くのは 僕には危険なことだった
そして あまりにも 遠すぎた 


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