君のいない部屋の中/番田 
 

私は物体だ
鋼鉄となった 私は
この体のない私自身を考えさせられた
でも ああ だけど 人間は嫌いだ


私はいる 夢見ながら
どこかであるそこで
私は生まれたのではない 一本である 通りの中から
私はいなくなり 出ては 再び 戻ってきた 


君はなぜ出ていったのだろう
ああ 私は見ていた 寂しさと
君のその体は全てだった そうしている
見ていた屍となって 私は自由を歌った


戻る   Point(2)