君のいない部屋の中/
番田
私は物体だ
鋼鉄となった 私は
この体のない私自身を考えさせられた
でも ああ だけど 人間は嫌いだ
私はいる 夢見ながら
どこかであるそこで
私は生まれたのではない 一本である 通りの中から
私はいなくなり 出ては 再び 戻ってきた
君はなぜ出ていったのだろう
ああ 私は見ていた 寂しさと
君のその体は全てだった そうしている
見ていた屍となって 私は自由を歌った
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