てこずりのおもりはのろしのように/藤鈴呼
先刻 飛び立った鳥が
帰着地点で 迷う朝
河の畔だと
一概には 言えまひ
皮で 包まれた
分厚き 心 癒えまひ
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
作り手の姿が見えぬから
ぞんざいに 扱われる野菜
黄変色した部分が
悪しき味だとは 悟られまひ
太陽に 近い 色合いは
我等に 元気を 与えて呉れる
ゆらりと 翳る 斜め陽の様に
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
闇の中 揺れる恐怖を 想像し 藤鈴呼
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)