てこずりのおもりはのろしのように/藤鈴呼
 

先刻 飛び立った鳥が
帰着地点で 迷う朝

河の畔だと
一概には 言えまひ

皮で 包まれた
分厚き 心 癒えまひ

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作り手の姿が見えぬから
ぞんざいに 扱われる野菜

黄変色した部分が
悪しき味だとは 悟られまひ

太陽に 近い 色合いは
我等に 元気を 与えて呉れる

ゆらりと 翳る 斜め陽の様に

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闇の中 揺れる恐怖を 想像し 藤鈴呼

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