名前/
たもつ
壁に壁の絵を描きます
そのうちにどこからどこまでが
本物の壁かわからなくなります
途方に暮れていると
ゴミ収集車が最後のゴミを積んで
走り去って行きます
わたしはあれには乗れません
夢でなら乗ったこともあるのですが
運転手さんの名前を
聞きそびれてしまいました
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