都市伝説の女/はだいろ
で苦しんでいた、
午後4時過ぎのことだった。
37歳の女の人とは、
日曜日にも、
中目黒に花見へ行った。
楽しいのか、楽しくないのか、
よくわからなかった。
つきあいたいのか、つきあいたくないのか、
あいかわらず、
よくわからない。
あれから、なにも、連絡を取っていないから、
逆に、愛想をつかされたのかもしれない。
そうなると、
ふしぎに、悲しいきもちにもなる。
空は青く、
風は誘う。
どこか、とても遠くへ行きたいよ。
とても、とても、遠いところへ行きたい。
22時過ぎに、やってきた、
女の子は、
一目みて、
瀬戸内寂聴かと思った。
いや
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