フリーワールド/虹村 凌
 
人生が黒歴史
みたいに思える瞬間をどうにかやり過ごす
グッドバイ
教習所に金払っちまったじゃねぇかと言う軽口で人を滅茶苦茶に切り裂ける現実
私なんか止めてしまえと言い放つその言葉の行き先の無さ
グッドバイ
後は本当にどうやって死に方を演出するかくらいしか考える事が無い
そんな気がする瞬間をどうにかやり過ごしたいけれどどうにも出来ない
さようならだけが人生では無いけれど
地雷を踏んだら死ぬしか無いよねと微笑みながら、言う
グッドバイ
昔の作家の様に気取って言ってみれば少しは苦しくなくなるだろうか
グッドバイ
あんまり変わらない気もするけれど

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