けしごむのゆくえけしごむのゆくえけしごむのゆくえ4/11への蓮/竜門勇気
 

けしごむの行方
張り紙にあった落書き
夏に見た夜
冬に見た朝

説教の効能
酩酊の置き場所
未来への追認
路傍の歴史

蓄積と読書
薄情さと誤認
同一と一般化された認識
認識と銀河

銀河には星がありましたと
聞きましたといいました
僕はそいつをみていました
鼻の奥で何か暖かくも冷たくも無いものが
循環していて
星は遠くで月も遠くで
この地球って奴も遠くて
僕は誰も手を差し伸べてくれない世界の果てで
思う存分泣いていてもいいよって
証明書を受けました
時々永遠に生きることを思います
想像のつかない永遠の終りが恐怖でなでられ
四六時中僕の頭で
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