斜に構えた隙間から/虹村 凌
 
生きる事、それが日々を告白する事ならば
僕は日々を生きている
そう考えていいのですか、先生
あなたの言葉が思い出せないのです
あなたの言葉がわからないのです
先生
あなたは裏切られた青年なのですか
先生
あなたは裏切られた青年達の代弁者なのですか

なんて言ってみるテストってやつで
半分は本当で半分は嘘なんだよって言って安心を与えるフリ
大人に褒められるような馬鹿にはなりたくなかったけれど
褒められなきゃお金が貰えないので馬鹿になります
テレビや新聞は僕らを不安にするだけだと思っていたけれど
僕もそういう所で働くようになりました
だから
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