光のいぶき(二)/
信天翁
冬陽が
僅かばかりの優しさを取り戻し
熊手に化けていた庭木の
かげをほぐして
梢の関節に施し始めた
グリーンピースの釦を
まもなく街はずれでも見かけるだろう
プロムナードに寄り添って
黄信号の点灯を
そして愛犬の脚も跳ねることだろう
ピンポンのボールのように
戻る
編
削
Point
(1)