雲があるから空/吉岡ペペロ
 
ぼくはなんにちに死ぬんだろう

そんなことばかり考えていた

幼稚園のころだ

久我山の町を歩きながら

大工さんになることばかりを考えていた

でもそれでは家しかつくれないから

いつのまにか大工さんはやめていた

空には雲が

雲があるから空

ハーモニカをふきながら

てばなしで井の頭公園までいった

自転車は猛スピードだ






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