雲があるから空/
吉岡ペペロ
ぼくはなんにちに死ぬんだろう
そんなことばかり考えていた
幼稚園のころだ
久我山の町を歩きながら
大工さんになることばかりを考えていた
でもそれでは家しかつくれないから
いつのまにか大工さんはやめていた
空には雲が
雲があるから空
ハーモニカをふきながら
てばなしで井の頭公園までいった
自転車は猛スピードだ
戻る
編
削
Point
(3)