三週目の日記/縞田みやぎ
 
を見ているけど,現実には遠く及びません。 
見て打ちのめされるがいいよ,くらいの,乱暴なきもち。 
ささくれているなあ。 
花見自粛論に対して「どうせなら現地のお酒を飲めばいいよ」というの,僕は賛成します。 
「そんなの何の足しにもならない」なんてことは,無いと断言できます。 
今回のことで蔵元も会社も酷い被害を受けて,東日本のお酒は,今後作られるに厳しい状況が続くと思う。 
でも再興したい,と言うのです。 
それを生業として生きてきたのだから。 
先が見えない。 
できるとも限らない。 
でもそれを支えるものがあるとすれば「必要とされているから」という気持ちだけでしょう。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)