正しい朝/
草野春心
窓の外で
あおい闇が
光によごされてゆく
ふたりとも眠れずに
毛布のなかで
あまりに孤独だった
ただ眩しいだけのものを
ぼくたちは
朝と呼ばない
じっとしていよう
ふたりで
正しい朝をむかえるため
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