花言葉/
朧月
花に言葉をあてはめて
託すその指を
可憐というのでしょうか
遠くをみつめる少女の
瞳がなにを映してるかを
案じた老女はひそかに
流した 海へ涙を
魚になって
泡になって
泣いた人魚姫は
不幸なのか 幸福なのか
物語は語らず終わる
人の夢を乗せた
気球は今も浮かんでる
ゆるされたのかもわからない
この世界の空に浮かんでる
君の油にまみれた
その手を守りたいから
私の想いをほそくほそく
吐き出すの この水にむけて
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