スカジャン午前二時/虹村 凌
るけど実際はそんな事なくて
空っぽの恨み辛みがどんどん弾けて飛んで消えて行く
美味い飯喰えて煙草吸えて好きな事やって生きてけてんだからそれでいいと
自分で背骨を抜いて牙を丸くしていく様な感覚
思い出したように叫ぶ不倶戴天と徒手空拳はどうしようもなく惨めで
ジリジリと迎合していく自分に焦りを覚える
尖ってなきゃいけない気がする
抵抗し続けなきゃいけない気がする
それがどういう事かとか何の意味があるとか関係無しに
抵抗をやめて迎合しきったら終わっちゃう気がする
何が終わるのかもわからないんだけど
(始まってるとか何だとかもう面倒臭くって仕方無い)
どうでも良い人生と言う事に
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