きみよあばよ/
吉岡ペペロ
きみよ詩人よ
きみよあばよ
あの港街にきみはいたのか
あの日のまえの晩
いい詩が書けたかなと星を見つめた
詩を書くために生まれてきたんだと
きみは夜のきらめきに運命を感受した
運命とはあとだしジャンケンの
勝ち逃げみたいなものだけれど
あの日のまえの晩
たしかにきみはあの港街にいて
きみのいのちの意味は揺るがない
きみよ詩人よ
きみよあばよ
あの港街にきみはいたのか
戻る
編
削
Point
(1)