空虚な夢/
ジム・プリマス
空虚な夢
大きな真空地帯に
つかまって
精神がからっぽ
私は言葉を失い
茫然と
佇んでいるだけだ
精神が
皮膚に繋がった
全方位の天球と
直結したような
実感は
訪れなくなって
久しく
神の存在を
身近に感じていた
あの頃の想いは
再び私の元に
戻って来るのだろうか
抜け殻の名が相応しい
今の私に
明らかな予感は
また得られるのか
今の私には分らない
ただ
なにかが変わるのを
待っているだけ
ただそれだけ
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