歴史の中にいる/眠り羊
 
地球の歴史の中で
人間が
知識を使い始めた時間は
短い

その短い時の間に
人間は
地球に
何をした

知識を積み上げた
科学技術の成果は
まるでバベルの塔のよう

バベルの塔とちがうのは
崩壊しても
協力し合うことの大切さを
人々がわかっていることだ

団結と努力によって
いずれ日常は戻るだろう

しかし

日常が戻ればいいのか


政府トップの判断が
最善といえるものでないならば
犠牲が広がるという現実を

直視できるか

直視して
克服できるか

その成否で

この国の未来の色が
決まるだろう


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