twenty/mizunomadoka
 
話を一つ、でっち上げるために
私の星座が生まれて消える
悲しいと誰にも言えないことが
悲しいことではないと思う
もしも私の半分の
歳のひとに出会ったら
そのひとの下につこう
右手の分だけ席をつめよう

ねえ子供たち、僕もそんなふうに遊びたいよ
嘘話でもいいから夢中になりたいよ
日が暮れた窓の外には
歩く人たちの姿が
赤いオレンジの光みたいだ




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