沈黙についてのメモ/葉月二兎
http://d.hatena.ne.jp/Ceremony01/20110320
―――それ(=詩人の言葉)は沈黙からやってきて、沈黙へと帰ってゆく(モーリス・ブランショ)
沈黙とは声なき声、言葉なき言葉、音階なき音階である。
言葉が沈黙を喰らい尽くすように、沈黙もまた言葉を胎内から食い尽くす。
彼の言葉にある「絶句が、言葉をゆっくりと焼き尽くしていく。開けるのは、だだっぴろい空間。」とは食いつくされた言葉の後の静寂、残響に響く静寂、あるいは、ディラックの海に拓けた眼差しの向けられた場所である。
虚無の海、それとも沈黙(沈黙となった言葉)、だがそれを見つめるの
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