「 フキンシンしましョ。 」/PULL.
ありったけの自分を袋につめてニンゲンのふりをする人間。
空白のぽけっとの中でありったけのぐーをつくる涙はでない、
ありったけの妄想をお皿のうえに盛りつけておいしい食卓。
ありったけのフキンシン買いしめて袋につめてあなたにあげない。
おなかいっぱいのフキンシンキスして今夜あなたにうつしたい。
交差点の向こうからありったけの日常がやってくる今日も、
さようならおまえが太陽となった日におれは蒸発したのだ。
ああ未来人もX-MENもドラえもんもいないそんなゲンジツ。
ペットボトル一本分のやましさをカゴいっぱいにつめて逃
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