TomorroW LighT/ゆうと
きみがあるいて渡る歩道は
せまくて車は通れなかった
体温をうしなった右手は冷たく
あたたかい血をわけあたえたかった
今日はもうかえさないよ
やさしい瞳で言った
深海のような濃い色で
うずくまって眠った
あたらしい は
いつからはじめたらいいのだろう
だれも合図をおくらない
信号は消えていた
途絶えた命をいつかは葬る
途切れ途切れになる希望
雲隠れしたの 煙に巻いたの
どちらともなくすりぬけた
逃げ足はいつでも速い
かけっこの優等生だった
?明日もしぼくに会えるならなにを伝えたいか考えておいて?
日記帳にはしおりを挟んでおいた
履歴書はえん
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