春の夜/番田 
 

私は物憂げな 小さな目をして
今日も ぼんやりと 遠くに出かける
希望についてを いつも 思いめぐらしながら
そうして いつのまにか 私は眠る


街に 行く宛すら 一つも無くして
私は 街に行く宛など無くした
この どす黒いコーヒーを すすりながら
遙か遠くの空を 見つめていたい


いつか また 暮れゆく街のどこかで
少しでも 多くの人たちの力になれることを願う
自分について考えることなど無くならさせられた
自転車の 小さなペダルを 踏みしめながら


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