史跡を巡る ‥?/アラガイs
非常の煙/吹き荒ぶ(風
風)風に雪は、すす、ずぅずぅ、と、まわらない呂律の、数えきれない哀しみの息が、肩に、冷たくふりかかる。
/春雨が
(椿)洗う/汐ノ浜
/岬/と隆起する「根なし草
産むころ
「葉土に枯れた松林
盛る、庭先に芽吹く(母子梅)
浸された碑は海苔一面の帯
が」流木と
茅(チガヤ)覆う「三陸の里
/枯渇する丘から海岸を見渡せば
「禁猟区ノ
異臭な実に「面を付けた(猿)も、町へ、町へと下りてきて
潮)立ち入れない東風に浮かぶ(月
夜/すでに放射された
(風媒花
故事を背に繰り返した歪み」その浸食は重い
立ち上がろうとして眺めては、また寝返りをうつ
木霊(わたし
いつかこの更地を辿るように)と
空木(うつき)も、まだ眠る 。
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