イメージできるかい?/はるな
とのできるものだった。きみはきみ自身の身体を好いているのかそうでないのかもうわからなかった。きみはイメージしようとした。きみの何もかもが正常であるということを、強く、イメージしようとした。できなかった。どんなに言葉に興しても、どんなに形に埋め込んでみてもそれはうまくいかなかった。そうしてきみはやめてしまった。自分自身の清廉について考えることをやめにした。
結果として、それは悪いことではなかった。
きみは知らなかった、時間というものを知らなかった。きみは今でも時間というものについてはよく知らない。イメージしてはみるが、まだまだわからないのだ。ともあれ、きみ自身のちからと、時間のちからが、きみ
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