青梅街道ブルースドライブ/虹村 凌
を細める
誰かがオレンジジュースとミルクを混ぜている事を想像する
身体中の血液が冷えていく
膝が笑い出す
部屋中に反響する笑い声が聞こえる
ぬるいコカコーラで飲み込む
ここの世界はいつもこうだ
部屋を飛び出る
電気も暖房もつけたままで飛び出る
近くの街道をセンスの無いAT二輪車が走って行く
いつかお前を単車でさらいに行くよと呟く
すれ違う大学生が笑う
気の所為だと言い聞かせる
名前も知らない車の助手席にお前を見つける事をくり返す
気の所為だと言い聞かせる
煙草を不味く感じる
気の所為だと言い聞かせる
青梅街道を僕のブルースが走って行く
僕はまるでドライブ出来ずにグシャグシャになって眠る
そういう下らない話をもう一回聞いてくれ
そういう下らない話をもう一回聞かせてくれ
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