ゆぐむ/ゆうと
無罪のぼくは有罪になった
無実は事実になり
そして真実になった
ぼくをだましたんだ
これはあやまりだと何度言っても聞く耳をもたなかった
子どもの声は大人に届かない
あきらめたら忘れられるかい
ちがうだろう、
/
この行き場のない罪は
誰が背負ってゆくんだろう
ああ、きみか
きみなんだ
ほんとうに、
/
ごめんね
ぼくを許してね
あのひとの代わりに
ぼくを責めてね
つつんでいたオブラートが
アルミニウムに変わる
ぼくをのみこんだまま
凝り固まった青いゼリー
今日も空は明るい
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