Bad Moon Rising/ホロウ・シカエルボク
 


カルアミルクな夕暮れを見送って
無傷の身体を預けるベッド
バラエティ・ショーの間にもそそくさと流れる速報が
「恐れることをやめるな」と警報を発する


「もうすぐ来る」「もうすぐ始まる」
得体のしれない予言者たちが
近い未来に言及する
まだ来ないものを恐れる気なんかない
結果どちらに転ぶかは
見えざる手に委ねるしかないものだ


海の彼方や泥の底や瓦礫の下の無数の死体を
てめえの純粋のオカズにつかうやつばかり
プラグインしてディスプレイ灯してんなら
黙祷するだけに留めなよ
暗闇で明日に向かって目を見開いてる連中のそばで

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