映写機/桜 葉一
 
映写機の
カタカタと廻る音が五月蝿くて
目を覚ました

カーテンの隙間から
入る風が妙に心地よく
暖かな日差しに身を寄せている
自分に気づく

目の前の大きなスクリーンに流れる
エンドロール
きっと途中で眠ってしまったのだろう
何を見ていたのかさえ思い出せない

そんなことより
夢の続きを早くみたい
僕はゆっくり目を瞑った

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