明日への波紋/高梁サトル
{引用=
鳥がなぜ飛べるか知らないように
花がなぜ咲けるか知らないように
人はなぜ生きるか知らないから歩いていける
手を繋いで不完全を積み上げ
明日へしかいけないいのちの行進
あやめる手はまもる為にも在るという事を
あなたは深く理解していて
理解しているからそんなにおろかに明確に
表現を違えることができるのだろう
数種類しかない表情が国境を越えるように
心臓から送り出される血はあかく
ながれるなみだに透ける世界
こんな夜にはどうしようもない愛ばかりが溢れて
止まない
聴こえる
歌未満の声が
四季の美しい
この孤島の
明日という
春で
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