生きることを考えたら遠く離れるしかないのだ/吉岡ペペロ
 
作業服のひとやレストランで働く格好をした外国人

彼らが歩道にでてガードレールに腰かけていた

皆ホテルの上層部に目をやりながらなにか喋っていた

彼らのやりとりを聴きながらこころをほぐす

そして一息ついた

めのまえの渋滞にタクシーをさがしてすぐあきらめた

道むこうの駅がガシャガシャと音をたてている

駅名の看板が激しくゆれていた

カラスが二三羽、旋回しながら啼いている




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