弱虫/
光井 新
剃刀の刃のような罪悪感を拾うために
目を閉じてしまう
わたしは弱虫です
薄っぺらで
重さなんてほとんど感じられないけれど
痛くて
涙を流してしまいそうです
指先の小さな傷
それだけの償いさえも
絆創膏で隠さなければ
わらう事ができません
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