小春日和/桜 歩美
 
君と歩いた今日の日を
お母さんは忘れません
この次いつまた君が私と一緒にこの梅林を
訪れてくれるのかは
わかりません
来年も行ってくれるのかも知れないし、
もう嫌だと言われるかも知れません
この頃 だいぶ君の自己主張も強くなり
しかしそれが母への反抗となっていることに気がつく君は
ハッとしたように主張のトーンを落としますね
優しい君は母へ反対意見を強く主張することや
母の言うことを否定することにやや罪悪感さえ覚えているかのようですが
そんなことを気にする必要はないんです
強く母へそのままの君の主張をぶつけていいんです
それで母がへこたれてしょげても
母にはそれが試練な
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