True Blue/ホロウ・シカエルボク
ような
小さな
音を何度か立てて
時計の針が一瞬で
何回転もしたみたいだった
世界が
ぼくを
振り払ったんだと
そう思った
たくさんの
車の
エンジンが
耳に飛び込んで
かたかたかたと
乾いた音を立てた
踏み込むアクセルなんかないのに
なぜ
なにを目指して
どうして
そんなふうになにかが
とても
急いていたけど
ぼくはずっと立ち止まっていた
出来れば
そのまま
氷になってしまいたかった
生きてることは
ときどき
なんの役にも
たたない
言葉が
凍りついて
記憶に
なるような
そんな。
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