【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
として(法律用語では転載というのだろうけれど、今後すべての引用は転載と読み替えてください)、どこで区切ればいいのかわからないぐらいずっと、歌だ。

 喘ぐように女は唄います。ギターの音は重層したかと思えば、散らばって徘徊す
るようでもありました。

この二文だけでもうお腹いっぱいなぐらいゆらめいて歌なのに、ここで区切ってはせっかくの歌が台無しなぐらい、掛かってまだ続いていく。
徘徊するようでもありました。)
{引用=
 ひと気のつかない静まりかえった市道に明滅するテールランプ。そういう光は目
に見えない速度を感じさせてくれたりします、車中に篭る音を残して。タ、タ、

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