【批評祭参加作品】「へんてこな作家」という親愛の情/石川敬大
 
いる気がするのである。


 ※追記:作品の<焼却>を<遺言>したということは、<書くこと>の結果
  としての作品の価値感よりも、<書くこと>の行為そのものの方によ
  り価値感をもっていた、カフカの立ち位置がみえてはこないだろう
  か。読者にとっては作品こそがすべてなのだけれど、カフカにとっ
  ては、書いてしまったもの=作品というものには興味がなく、書く
  という行為のなかにこそあらゆる作品の可能性があったということ
  なのかもしれない。また、それこそが真の作品の真髄といえるもの
  なのかもしれない。

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