春の歌/吉岡ペペロ
 
風がほどける

追いかける

光がくずれる

ふくれだす

水っぽいぬくみよ

おまえはどこにゆくのだ


ほんとうの目的地とはいつも

突然あらわれたかのようなふりをする

スタート地点そのものなのだ


風がほどける

追いかける

光がくずれる

ふくれだす

水っぽいぬくみよ

おまえはどこにゆくのだ




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