跳べ/十二支蝶
 
ここにいる呼吸 いつも深くは吸い込まない
何かが涸れた時だけ 温かさを繋ごうと飲む

ここはどうやっても片方からしか陽は昇って来ないから
沈むときは張り合って自分の力で叩き割って支えるしかない

ここはいつも夢 熟んで落ちたばかりのくぼんだ間合い
時間が底がああだこうだいってねえでいいから跳べ

目覚めたって悟たってみえないもので塗りたくたって
魂に透けて滾り立つだけだ
真下がどの砂でもいい 拳で握るもの気を失うまで離さず跳べ
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