壁」「新開地から/アラガイs
 
/潜航に/釣り舟は揺れ
瓦礫砕ける
海砂と裸杭の波音響きわたれば
子供たち遊ぶ空き地から庭先にも
モルタルで固められた屈強な塀と
剥き出しの生コンクリートから
)面影)はや雲は過ぎて
/流れず
(殻)立ち止まる側線に
‖‖‖‖‖そのむかし
‖‖新開地だった
‖真砂に眠る白い貝殻の群れ
きっと夢に沈んだ儚い場所だと
層深く埋め込まれたモップの柄/空たかく
)描いては、掃き、
、消し、
また、眺めては、いつかあの山の頂きを追い越せるモノだ、と
そう
( 信じていた
)。






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