じゃあ/相田 九龍
 
トントントントン
包丁の音がする
君は手際よくテーブルの上に出来あがった料理を並べていく


 いめぇじの世界で
 ダンスを踊る人たちが
 手を繋いでは千切れて


あら、忘れていた、と
君はお米を炊き始めるのだ
米を研いで、釜の底を拭いて、ジャーのスイッチを押すのだ


 千切れた肉体はいめぇじなので
 実体はないけれど、いめぇじなので
 しばらく実体のように感じずにはいられません
 はい、はい


すっかり並んだ料理が
じわじわと冷めていくのを眺めながら僕たちは
お米が炊けるのを待っている
じわ、じわ


 人が入ってくる
[次のページ]
戻る   Point(7)