3月 南北線/番田
君がいないのは何故だろう
鏡を いつも そこで 見ていた気がした
一体 何なのだろう 私とは
唇だけが とても 愛しい
君から 馬鹿にされているように思えた
こんな時代に 男であるがままで 私は そこにいたいのだ
レストランで
お子様ランチを なんとなく 一つ 注文していた
尾崎豊の歌を思い出した
吐きだされたよだれに 心を打たれている
君が好きだ
誰にだって 私は いつも 叫びたかったのだ
何一つ言うことができないまま 生きていくのは寂しい
ああ
親指を この口に 含んだまま
ひとり眠ってみたっていいのだから
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