「 存在 」/
椎名
風の音に耳を傾けよう
陽射しの語らいにこころを開こう
何も悩むことなどなかったんだと
教えてくれるから
静かに時間が流れていく
この大きな自然の中で
わたしは一粒の粒子になる
かげろうのように
ゆらゆらと
明日のことなど
なにも想わず
昨日のことなど
なかったように
誰も気付いてくれなくても
たしかに
ここに存在している
わたし
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