3月 代々木/番田
希望を全て 捨て去った
浮浪者ではない 私は
歩こうとした きっと 私は 人だった
そして 一体 何を そこで 望んだのだろう
しかし 私は 街の中に 立っていた
未来には見えないはずの光を 探した
私は そして 時の流れの中だった
私が手にした物とは一体何だったのだろう
ぼんやりと 時が流れているのかもしれなかった
ひとり 君は 手にした髪の毛をなびかせている
ああ 流れる日常とは 一体 何なのだろう
そして 私は 誰かを いつも 求めてきた
きっと 遠くには 恋人が見えた気がする
私は手拍子をいつも打ち鳴らしていたような気がした
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