벚꽃 / ****'03/小野 一縷
「お前にとって 詩は その程度か?」って
ぼくが 今こうして詩人になれたのも 兄さんのおかげです
姉さん
本当ですか
これ 兄さんからの ・・・手紙ですか
私を乗せて出撃する 特攻機は
爆撃機のいる高度まで上昇できない 大きな爆弾を積んでいるからだ
この爆弾は 落とす為の ものではない
彼らの豪華客船を沈没させる為のものだ
そしてこの特攻機には 帰りの燃料はない
私は思想を持たない論理も持たない
そんな私を いや そんな人々を 彼ら貴族は差別する そして滅亡せんとする
そのやり方はいつも通り 裏掲示板で自作自演で根を回し
自ら
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