幼い日に/橘祐介
 
黄色い帽子をかぶった女の子が

お母さんに手をひかれて

ちょこちょこ小走りに

横断歩道を渡っている


いくつまでお母さんの手を

握っていられるのだろう

無邪気な笑顔を見せて

くれるのはいつまでだろう


夕陽の坂道を

二人で手をつないで

登っていく


これからどんな

上り坂が笑顔の向こうに

待っているのだろう


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