悶絶 ( 不可能性 ) ひとり旅 たすけてよぅ ぐるぢいよぅ/狩心
かもめが一匹おりまして
ちんけな傘が ありまして
小さな光を食べました
何かに 頼る者 おりまして
のどの汚れは落ちなくて
皮は肥大化して 人を流す川となりました
ぼうふらぼうぼう生えまして
虫の音 叩く耳を貫通して 人の地平
ゆっくりと線になり
出会えなくなりました
恋焦がれて食べています
のどに突き刺さり ひらく傘が愛しいのです
平らに伸ばされた体は細く切られ
やがて髪となり 川となり
地の底を流れるそーめんを巻き付けて
魚牛 魚牛と 目の中に瞬いております 光
細々と暮らす女人の瞳に
一人の男が暮らしております
むかし
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