バルコニー/番田
やめさせられたから
誰一人 そうすることなど やめてしまった
子供がプールに出かけていく
また眠気がやってきた
それが嘘だというのなら ああ 人とは 一体 何者だろう
言葉は 何も 無かった
サッカー選手に憧れていた
生まれた時から 何も持たずに生きていくことが
納得できないまま 死んで行くのは 誰にも仕方の無いことだ
風が吹いていた
私は意味もなく 笑った
負けず嫌いだったのかもしれない
音楽はいつも それを 解き放ったのかもしれない だけど
言葉はつじつまを合わせるだけの代物だった
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